平日午後の空いている時間帯の映像だが、「注文した組がアイスの受け取りまでレジ前を占有する」構造がそのまま映っている。土日の長蛇の列はこの構造が人数倍になったものと考えてよく、9/21 はこの映像で立てた仮説を混雑下で数えに行く日にする。
入店から退店まで全 10 組を目視で追跡。人物検出で店内人数とレジ前人数の推移、足跡ヒートマップを自動生成
入口ドアと外待ち列、チーズのショーケース(と思われる場所)が画角外。POS の日報データには時刻がなく、組と購入内容を結べない
入口とチーズ売り場を映す2台目、レジアプリからレシート単位(時刻付き)の書き出し、組ごとの記録シート。この3つで「属性 × 待ち時間 × 買ったもの」が繋がる
目的は売店の販売額を上げること。手段は「列の処理を速くして機会損失を減らす(オペレーション)」と「アイス以外、とくにチーズに手が伸びる売り場にする(レイアウト)」の2つ。その判断材料として、9/21 は次の5つの数字を取りに行く。
| 知りたいこと | 数字 | 出どころ | この映像で言えたか |
|---|---|---|---|
| 1. 誰が来ているか | 時間帯別の来店組数、人数構成(男女・年代・子ども) | 観察シート+映像 | 可10組20人。属性は目視で取れる |
| 2. どれだけ待って、どれだけ諦めているか | 列の長さ、注文〜受け取りの時間、並ばずに帰った組数 | 映像(2台)+観察シート | 一部占有時間は取れた。離脱は外が映らず不明 |
| 3. 棚・チーズに何割が触れているか | 棚・冷蔵庫の前に立った組の割合、商品を手に取った(冷蔵庫を開けた)組の割合、それが会計の前か後か | 映像(2台目でチーズ売り場)+観察シート | 一部棚の前に立った4組/10組。冷蔵庫を開けた組は0。手に取ったかは判別しきれず |
| 4. 何と何が一緒に買われているか | アイスのみ/アイス+他/他のみ の組数、アイス購入者の併買率(チーズ・牛乳・焼き菓子) | レジのレシート単位ログ | 不可日報は1日1伝票で組に結べない |
| 5. 1組がいくら使っているか | 組あたり購入額の分布、属性別・待ち時間別の購入額 | レシート単位ログ × 観察シート | 不可同上 |
5つを「入店 → 棚・チーズを見る → 列に並ぶ → 会計 → 併買」の順に並べると、どこで人が落ちているかが1本の漏斗になる。改善案は漏斗のどの段を太くするかで整理できる。
カメラは店内の高い位置から、レジカウンターとジェラートのショーケース、ソフトクリーム機、左手の物販棚、奥のトイレ扉と工房への通路を一望している。入口はカメラの左手前(ガラス戸)で、お客さんは奥の壁沿いを歩いてカウンターに来る。奥の白い冷蔵庫には商品が入っている(売り場の一部)。カメラの真下、ショーケースの手前はカフェへ続く通路で、レジ前の床とつながっている。


58分で 10 組・約 20 人。人物検出(5fps)で店内の客数とレジ前ゾーンの人数を秒ごとに数えた推移が下の図。山が立っているところが「1組がレジ前に立っている時間」で、47〜53分は3組が重なって小さな列ができている。
| # | 入店 | 構成 | レジ到達 | 受け取り | 退店 | 滞在 | レジ前占有 | 様子 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 06:00 | 女性1人 | — | — | 06:40 | 約1分 | — | 通過のみ。購入なし |
| 2 | 09:30 | シニア4人(男2・女2) | 09:40 | 13:40〜14:10 | 15:50以降 | 約6.5分 | 約4.5分 | 4人全員がレジ前に立ったまま待つ。会計後に男性1人が棚を見てもう一度カウンターへ |
| 3 | 26:00 | 若いカップル | 26:40 | 29:30 | 30:00 | 約4分 | 約3分 | 受け取り中に次の組(#4)が後ろで待機 |
| 4 | 27:30 | 中年カップル | 30:00 | 32:30 | 33:10 | 約5.5分 | 約2.5分 | #3 の後ろで2.5分待ち。会計後に女性が左の棚へ |
| 5 | 35:30 | 母+子+ベビーカー | 36:00 | 38:00 | 39:00 | 約3.5分 | 約2.5分 | 子どもがソフトを受け取ってすぐ退店 |
| 6 | 43:50 | カップル | 44:20 | 46:00 | 46:40 | 約3分 | 約2分 | 女性スタッフが対応 |
| 7 | 46:10 | カップル | 46:40 | 49:30 | 52:00 | 約6分 | 約5分 | この組の後ろに #8・#9 が滞留し、店内が最大 8 人に |
| 8 | 48:30 | 男女2人 | 50:30 | 52:30 | 53:30 | 約5分 | 約2分 | 2分待ってからレジへ |
| 9 | 49:20 | 家族+ベビーカー | — | — | 53:00 | 約3.5分 | — | 奥で待って退店。購入したかは映像から判別できず |
| 10 | 54:30 | 男性1人 | 55:00 | 58:00以降 | — | 3.5分以上 | 3分以上 | スタッフ2人が同時に対応。録画終了まで続く |
時刻は録画開始からの経過。10秒刻みの目視なので誤差 ±10秒。組の境界と「受け取り」は映像から判断した。


人物検出の位置を1秒ごとに間引き、立ち止まりを丸(大きさ=秒数)、移動を線にした。上が全員、下が組ごと。追跡IDは人が重なると切れるので、1本の線が1人と一致しない箇所がある。それでも「奥の壁沿いに入って、レジ前で止まり、左に流れて出る」という形は共通している。


| # | 構成 | 棚の前に立った | それは | 商品を見た | アイスを買った | 棚の商品を買った |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 女性1人 | — | — | — | なし | なし |
| 2 | シニア4人 | 1人 | 会計後 | 見た | 買った | 不明(再度カウンターへ) |
| 3 | 若いカップル | — | — | — | 買った | なし |
| 4 | 中年カップル | 1人 | 会計後 | 見た | 買った | 不明 |
| 5 | 母子+ベビーカー | 1人 | 待機中 | 不明 | 買った | なし |
| 6 | カップル | 2人 | 待機中 | 見ていない | 買った | なし |
| 7 | カップル | — | — | — | 買った | なし |
| 8 | 男女2人 | — | — | — | 買った | なし |
| 9 | 家族+ベビーカー | — | — | — | 不明 | 不明 |
| 10 | 男性1人 | — | — | — | 不明(録画終了) | 不明 |

スタッフ側を「レジ」「ソフトクリーム機」「奥の作業場(袋詰め・工房への通路)」の3か所に分け、それぞれに何人いるかを秒ごとに数えた。2人の制服がほぼ同じ(白シャツ/ミント色シャツに白エプロン)で、この画角では自動で個人を分けきれなかったため、人数ベースで見ている。
| 対応した組 | レジ前が占有された時間帯 | 長さ | ソフト機へ | 奥へ | 客が待つ間、レジが無人 | 2人がレジに |
|---|---|---|---|---|---|---|
| #2 シニア4人 | 09:17〜14:42 | 5分25秒 | 9 | 12 | 104秒(32%) | 6秒 |
| #3・#4 2組 | 26:22〜33:28 | 7分06秒 | 10 | 14 | 173秒(41%) | 14秒 |
| #5 母子 | 34:16〜37:16 | 3分00秒 | 4 | 2 | 58秒(32%) | 2秒 |
| #6 カップル | 43:58〜46:36 | 2分38秒 | 4 | 3 | 138秒(87%) | 0秒 |
| #7〜#9 3組 | 47:20〜52:42 | 5分22秒 | 10 | 8 | 142秒(44%) | 20秒 |
| #10 男性1人 | 54:34〜58:05 | 3分31秒 | 4 | 8 | 42秒(20%) | 13秒 |
「ソフト機へ」「奥へ」は、その場所にスタッフが現れた回数(2秒以上空いてから再び現れたら1回)。検出の途切れで実際より多めに出るので、往復の目安として読む。
手元にある販売管理ソフトの売上日報(CSV)は、レジ売上が1日1伝票にまとまっていて時刻がない。たとえば 2026-05-03(GW)はレジ売上が1伝票で、品目ごとの数量だけが分かる。
| 2026-05-03 レジ売上(日報から) | 点数 | 金額 |
|---|---|---|
| ソフトクリーム 4種(コーン・ミルク・ソフジェラ・シェイク) | 266 | ¥143,860 |
| ジェラート シングル・ダブル | 215 | ¥113,950 |
| カップアイス・アイスモナカ | 18 | ¥8,280 |
| ジャージーチーズ 5種(ゴーダ・モッツァレラ・ストリング・端・スカモルツァ) | 37 | ¥35,814 |
| 牛乳 180ml・900ml | 23 | ¥16,430 |
アイス系が約 500 点に対してチーズは 37 点。この比率は分かるが、「どの組が」「何分待って」「何を買ったか」は日報では辿れない。映像と結ぶのはAirレジの取引 CSV(レジは Airレジ)。取引ごとに日時・商品・数量・金額・支払方法が入るので、会計時刻で映像の組と突き合わせられる。
結び方はシンプルで、映像の「会計した瞬間」の時刻とレシートの時刻を突き合わせる。そのために当日は録画開始時にスマホの時計(秒表示)をカメラに映して時刻合わせをする。
三連休最終日で混雑が見込める。目的は「仮説を数字にする」ことと、「改善案の効果を試算できる材料を揃える」こと。映像は後から何度でも見返せるので、当日は映像に残らないもの(購入内容・声・外の列・寸法)を優先して記録する。

| 時間帯 | やること | 持ち物・注意 |
|---|---|---|
| 開店 90 分前 | カメラ3台を設置し、3台に同じスマホの時計を映す。売り場の寸法を測り、床の基準点6〜8か所にマスキングテープで印を付けて写真を撮る。Airレジの客層・客数入力が有効か確認 | メジャー、マスキングテープ、モバイルバッテリー、三脚かクランプ、スマホ(時計と観察シート) |
| 開店 30 分前 | スタッフに3つだけ伝える。色違いの帽子かエプロンを着ける/会計時に客層と客数をタップする/普段どおりに動く(観察を意識しない)。自分の立ち位置を決める(レジ前と入口の両方が見える、客の動線を塞がない場所) | 観察は「見ている」と分かるとお客さんの行動が変わる。売店スタッフの一員に見える格好で |
| 開店〜混雑前 | 組ごとの記録に専念。1組ずつフォームを送信。余裕があるうちに出口の2問を5〜10組に聞いて、聞き方を固める | フォームは「組番号」だけ必須。分からない欄は空欄 |
| ピーク(列が3組以上) | 組ごとの記録は無理に追わず、5分ごとに「店内の列の組数」「外の列の組数」「並ばずに帰った組数」をメモ欄に1行で入れる(組番号は 0)。組ごとの詳細は後で映像から起こす。スタッフの動き(2人が同じ組についた、レジが無人になった)は気づいた時刻だけ書く | ピークこそ映像に任せる。現場でしか取れないのは離脱と外の列と会話 |
| ピークの合間 | 出口の2問を続ける(目標 20〜30 組)。「困りごとの動作」が出た組は会話をメモ | 「チーズを売っているのを知っていましたか」「今日はなぜ買わなかったですか」の2問だけ |
| 昼食 | 列が切れた時間に15分。カメラの録画が続いているか、電池残量を確認 | 録画停止に気づかないのが最大のリスク。1時間に1回はカメラを見る |
| 閉店後 | Airレジの取引 CSV を当日分+過去1年分で書き出し。3台の映像をバックアップ。売り場と什器の写真を撮る(正面・チーズ売り場・冷蔵庫の中)。スタッフに「今日いちばん困った瞬間」を1つずつ聞く | 映像は帰路で Drive に上げるより、SSD かノート PC にコピーしてから |
| 項目 | 入力 | 何に使うか |
|---|---|---|
| 組番号 | 入店順の連番 | 映像・レシートとの突合キー |
| 入店時刻・入口 | hh:mm:ss・正面/カフェ側 | 滞在時間・到着率・カフェからの流入 |
| 人数・構成 | 大人男/大人女/子ども/シニア の人数 | 属性別の購入傾向 |
| 見た場所 | チーズ/物販棚/奥の冷蔵庫を開けた/見ていない(複数可) | 導線と「見たのに買わなかった」の検出 |
| 列に並んだ時刻・列の長さ | hh:mm:ss・前に何組 | 待ち時間と離脱の関係 |
| 離脱 | 並ばずに出た/並んで途中で出た | 機会損失の件数 |
| 会計時刻 | hh:mm:ss(レジの時計で) | レシートとの突合 |
| 退店時刻 | hh:mm:ss | 滞在時間 |
| メモ | 会話・迷い・質問など | 定性の材料 |
| 仮説 | 数える指標 | こう出たら仮説は正しい |
|---|---|---|
| H1 アイスの列がレジを塞ぎ、チーズ・物販の売上機会を失っている | 列が N 組以上のときに「見たが並ばず出た」組数、時間帯別のチーズ点数/会計件数 | 列が長い時間帯ほどチーズ点数の比率が下がる。離脱組が1日に10組以上 |
| H2 1組のレジ前占有が長く、それが列の長さを決めている | 注文〜受け取りの時間、会計〜受け取りの時間、スタッフの往復回数 | 占有時間の平均が3分を超え、そのうち製造待ちが半分以上 |
| H3 待ち時間に見えるものがなく、チーズは導線上にない | 待っている間に棚・チーズを見た組の割合、会計後に棚へ行った組の割合 | 待機中に見る組が2割未満、会計後に見る組がそれより多い |
| H5 列がカフェへの通路を塞ぎ、カフェとの行き来を止めている | 列が通路にかかっていた時間、カフェ側から来て引き返した人数、カフェ→売店で買った組数 | ピーク帯で通路が塞がる時間が3割を超える |
| H4 スタッフの配置で処理能力が変わる | スタッフ人数別の1時間あたり会計件数、1注文あたりのソフト機・奥への往復回数、客がレジ前で待つ間にレジが無人の時間、2人が同じ組についた時間 | 2人体制でも件数が1.3倍に届かない |
「困っている」は映像では直接見えないので、次の動作を困りごとの代わりに数える。9/21 の観察シートの「メモ」欄はこの語彙で書く。
| 見える動作 | 読み取れる困りごと | 今回の映像での例 |
|---|---|---|
| 立ち止まって周囲を見回す、入口で止まる | どこで注文するか、並ぶ列がどれか分からない | #6 が入店後、左の棚の横で1分半立っていた(レジに人がいなかった) |
| カウンター前で待っているのにスタッフと目が合わない | 注文を受けてもらえるタイミングが分からない | 客がレジ前にいてスタッフ不在の時間が43% |
| メニュー札を指差す、スタッフに質問する | 商品の違い・値段が伝わっていない | #2 が注文時にショーケースの札を指差して確認 |
| 会計後にもう一度カウンターへ戻る | 買い忘れ、追加注文の導線がない | #2 の男性が会計後に棚を見てからカウンターへ戻った |
| 列の途中で離れる、外を見て入らない | 待ち時間の見込みが立たない | この画角では入口の外が映らず未確認(9/21 の2台目で) |
| 冷蔵庫・棚の前で手を伸ばさない | 売り物だと分からない、触っていいか分からない | 冷蔵庫を開けた組は0 |
できる。この画角の映像からでも、床の上の4点以上(カウンターの角、扉の枠、マットの角など)について「画像上の位置」と「図面上の位置(実測)」の対応が取れれば、射影変換で全員の足元の座標を図面に落とせる。今回の映像は人物の足元が画面下で切れているので精度は粗いが、9/21 に次の3つを揃えれば実用になる。
できあがるのは、図面の上に「組ごとの動線」「滞留の丸」「スタッフの動線」を重ねた図。レイアウト案は同じ図面の上に描くので、現状の動線と案を並べて比べられる。
小売の動線・購買分析で使われている手法を並べ、今回の売店に当てはめた。「今回の映像で出せた」「9/21 で取る」「後日」の3段で状態を付けている。全体は1本の式に集約できる。
| 手法 | 何を測るか | 今回の売店での使い方 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 入店率(キャプチャ率) | 店前の通行量に対する入店の割合 | 牧場・カフェに来た人のうち売店に入る割合。入口外の2台目カメラで通行量を数える | 9/21 |
| 買上率(コンバージョン) | 入店組数に対する会計組数 | 判別できた8組中8組が購入(平日)。混雑時に「並ばず帰る」「並んで諦める」で下がる分を離脱数として数える | 出せた |
| 滞在時間と買上額 | 滞在時間の分布と、それが買上額と相関するか | 平均滞在4.6分・うちレジ前占有3.1分。滞在のほぼ全部が「待ち」で、見て回る時間ではない。9/21 はレシートと結んで「待ち時間が長い組ほど買わない」かを見る | 出せた |
| 売り場の漏斗(通過率→立寄率→接触率→買上率) | 什器ごとに、前を通った/立ち止まった/手に取った/買った の割合 | 左の棚:通過10組・立寄4組・商品を見た2組・購入不明。冷蔵庫:通過10組・開けた0。チーズ売り場は画角外。9/21 に什器ごとに数える | 一部 |
| 動線図(トリップマップ)と通過率マップ | 組ごとの経路と、売り場の各点を何割が通ったか | 2章の線図。図面と基準点が揃えば図面上に落とし、什器ごとの通過率を出す | 出せた |
| 滞留ヒートマップ | どこに人が溜まるか | 2章。レジ前一点に集中。休日はこれが列として通路とカフェ入口に伸びる | 出せた |
| 待ち行列の見積もり(到着率・処理率・レーン数) | 到着率λ と1組の処理時間S から、列の長さと待ち時間を出す | 下の表。休日に列が伸びる理由と、「人を増やす」「工程を分ける」のどちらが効くかを数字で比べる | 出せた |
| スタッフの動作研究(ワークサンプリング・スパゲッティ図) | スタッフが何にどれだけ時間を使い、どれだけ歩いているか | 2b章。レジ54%・ソフト機34%・奥25%(重複あり)。1注文あたり20回前後の往復。9/21 は色分けで個人別に | 出せた |
| サービスブループリント | 客の行動と、それに対応する表の作業・裏の作業を時間軸で並べる | 「注文→製造→会計→受け取り」が1レーン直列になっている現状図と、先注文・後渡しの改善図を並べて描く | 9/21 |
| 併買分析(バスケット分析) | レシート単位で、どの商品が一緒に買われるか(支持度・信頼度・リフト) | アイス購入者のうちチーズ・牛乳・焼き菓子を一緒に買う割合。レジのレシート単位ログが要る。過去分も出せれば季節差も見える | 後日 |
| 客層別分析 | 性別・年代・同伴構成ごとの買上率と客単価 | 観察シートの構成欄 × レシート。「家族はアイスだけ」「シニアはチーズも」のような差が出れば、売り場の声かけ先が決まる | 9/21 |
| マグネット配置・減圧ゾーン・利き方向 | 目玉商品を奥に置いて店内を歩かせる/入口直後は認知されない/右回りしやすい 等の売り場設計の定石 | アイスが目玉(マグネット)なのに入口から最短でレジに着く。列の通り道に「見える・触れる」チーズを置くのが定石どおりの手。冷蔵庫は「減圧ゾーン」に近く素通りされる位置 | 案 |
| 出口インタビュー・覆面調査 | 買わなかった理由、気づかなかった商品、待ち時間の体感 | 9/21 に退店時の2問(「チーズを売っているのを知っていたか」「今日買わなかった理由」)を20〜30組に | 9/21 |
| 介入実験(前後比較・A/B) | 売り場を変えて同じ指標を測り直す | 9/21 は現状の計測日。改善案を1つ入れた日をもう1日取って、同じ指標で比べる(列の待ち時間・チーズ立寄率・併買率) | 後日 |
| アイトラッキング・視認率 | どこを見ているか | 装置が要るので今回は対象外。顔の向きと「札を指差す」動作で代用する | 対象外 |
平日の映像から、到着率は 10組/58分(約10組/時)、1組がレジ前を占有する時間は平均3.1分。これをそのまま待ち行列の式に入れると次のようになる。休日の到着率は仮に3倍(30組/時)と置いた。9/21 に実測で置き換える。
| 条件 | 到着率 λ | 1組の処理 S | レーン | 稼働率 ρ | 平均待ち | 読み方 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平日・現状 | 10組/時 | 3.1分 | 1 | 0.53 | 約3.6分 | 空いていても、前に1組いれば3分待つ |
| 休日想定・現状のまま | 30組/時 | 3.1分 | 1 | 1.55 | 増え続ける | 処理が到着に追いつかず、列は閉店まで伸びる。今の「長蛇の列」 |
| 休日・レジを2人に | 30組/時 | 3.1分 | 2 | 0.78 | 約4.7分 | 人を1人足しても、1組3分の工程が残る限り5分近く待つ |
| 休日・先注文で処理を1.2分に | 30組/時 | 1.2分 | 1 | 0.60 | 約1.8分 | 注文と会計だけ先に済ませる。人を増やさず待ちが1/3以下 |
| 休日・先注文+2人 | 30組/時 | 1.2分 | 2 | 0.30 | ほぼ0 | 列が消える。ただし製造側(ソフト機の能力)が次の詰まりになる |
到着と処理を指数分布と置いた粗い見積もり(M/M/1・M/M/2)。実際は到着が固まって来るので待ちはこれより長め。「人を増やすより工程を分けるほうが効く」という向きは変わらない。先注文にすると製造(ソフト機で1本を作る時間 × 本数)が別の待ち行列になるので、9/21 は1本あたりの製造時間も計る。